
「InterCommunication no.53 Summer 2005」
しばらく「積読」されていたが、やっとひと通り読み終わる。
気に入っていた斉藤環の連載、『メディアは存在しない』が終わった。
精神分析のことは正直全然分からないけど、ルーマンってこんな風に
批判されるのかとか僕には目新しく、"Context"の捉え方も、今一度
考え直すようになった。
ガラにもなくマジメに勉強した時期というものがあるもので、
大学で専攻してたコミュニケーション学は、3,4年の間、結構
深くやっていた。
あまりこのコミュニケーション学って学問は日本では認知されてないけど、
海外に出張で行った時とかに、たまに"Academic Background"の話に
なって、"Communication"と答えると通じたりする。少し嬉しい。
何なんだろう、心理学とはまた違うんだけど、きっと。
人間同士やメディアを通じたコミュニケーションのあり方について
大真面目に考えて、未熟ながら先生に言いがかりをつけては、
あっさり論破されてまた考え直す、の繰り返しだったけど、読んだ量も
考えた量も膨大ながら、とにかく楽しかった。
周りのみんなが優秀だったこともあるのだけど。
自分なりに、実際に見られる現象をきちんと解釈したかった。
不思議なことに、その頃の自分の思いというのは消えないもので、
今でも「InterCommunication」とか「広告批評」とかよく読む。
色んなことにクリティカルなのは、きっとこのせいだろうな、とも思うけど。
ちなみに、この53号、我らが(?)村上陽一郎も微妙に登場。
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