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October 22, 2010

イノベーション

Reitzigのイノベーションのクラスは、リーディングが膨大で
辟易してたが、分野的には興味があるし、楽しみでもあり。
今日は"easy"ブランドの失敗事例、easycinemaとかの話。
でもスタンスは全否定ではなくて、小さいユニットでの
テスト・マーケティングのメリットとかは伝わってくる。

今日で5コマ分終わったが、この人はよく喋る。
しかも、後半に近づくとだんだんテンションが上がる。
仕方ないのかもしれないけど、ちょっと定義にこだわり過ぎの感も。

あと面白かったのは、特許の考え方。(その世界では常識、ってことらしいけど)
ビジネスをライバルをさせたくない分野に特許ポートフォリオを組むが、
必ずしも自社がそのエリアでプロダクト/サービスを出すとは限らない、と。

イノベーションと言いつつ、組織デザインにも触れてることも
あってか、亡きGhoshalの講義のビデオも出てきた。
(逆に組織行動系のクラスでは、まだ特に触れられてない)
彼の本は、留学とかMBAとか(+LBSとか)を考えるきっかけにも
なってたから、こうやって系譜が継がれてるんだな、と感心。

September 03, 2010

マーケティング

Kumarのマーケティングのクラスは、本人が書いた4冊の本が課題図書。
本4冊ってのは、直前に配られても無理と思ったけど、シラバス見たら
一応、章単位で読んでくるところが指定されてて、何とか追いつける範囲。

わりとケースが本の中でカバーされてることもあって、別立てはケース2本
と論文ひとつの計3つしかなかった。
その3つも、easyJetとAravind Eye Hospitalは、本で何度も出てくるし、
論文は『Private Label Strategy』(一番面白い)に直結するもの。

メインの『Marketing as Strategy』の流れにそってクラスは進行。
3V(Valued Customer、Value Proposition、Value Network)を追え、
っていうコンセプトはあるものの、タイトルのとおり、マーケと戦略が
しっかり統合されてる好コースと感じる。一応"advanced"だし。

ちなみに希望者が140人も殺到したらしく、冬にもう一度開講されるらしい。
登録する時にプレファレンス上げといて良かったわ。

July 30, 2010

LSE生活



LSEでのクラスは、組織戦略論を選択。

このテーマで3週間、午前中講義+午後ケース・ディスカッションの
フォーマットが続く。下敷きはジョン・ロバーツの『THE MODERN FIRM』。
日本語版を入手して機内で読んでたものの、あまりにカチコチの日本語訳が
途中から苦行に感じられて、結局ペーパーバックの原著で読み直した。



「戦略」と言いつつ、経済学の教授が講義をしてて、エージェンシー理論とか、
マルチタスクのロジックとか凄く細かい。
スペイン訛りの英語でまくし立てつつ、「実務じゃこの通りに行かないから
役に立たない」とか言って、再びまくし立てる。

グループワークは、人材の中途採用のケースをドイツ人、ベネズエラ人、
ペルー人+自分の4人組でやることに。
ガチガチのゲルマンとラテンズのぺースが、からっきし合わないのが笑える。
しばらく放ったらかしとこう。

そういや、ちょうどロンドンでレンタルサイクルが大規模に始まったところで、
LSEの敷地内にもそのチャリ置き場がある(↓)。

July 22, 2010

夏学期

4学期目にあたる夏学期は、あまり授業を入れないようにした。
ロンドン行きの準備がどのくらい手こずるか読めなかったし、
他校とのケースコンペや、アントレのクラスのビジネスプランがあったし。
1年で卒業するクラスメイトもいるから、全般的にややセンチな雰囲気が
漂う学期だったなー。

今学期から選ぶとこのあたり。

Change Management
履修したのが13人という少人数クラスで、ディスカッション中心って
こともあって個人的には凄く濃かった。
コッターの8ステップを下敷きに、主にIMD作成の重厚なケースを
絡めてあってよくできたコースだと思う。特にPaul Levyのケースは秀逸。
対象はミドルマネージャーより、トップマネジメントに近い視点だけど、
血肉になるコースだったと感じる。

【使ったケース】
Canon Europe, IBM, Nespresso, HP, BIDMC(Paul Levy)



Venture Capital
興味のあるベンチャービジネスの立上げ、というよりは、出資する側からの
視点だったから、若干期待外れるかと思ったけど、フタを開けてみたら
マーケティングとファイナンスが程よくミックスされた楽しいコースだった。
ケースが古めだなとは感じたけど、担当するMichaelは自分でファンドを
運用していることもあって、実例とのリンクがスムーズ。
個人的には1学期以降あまりファイナンスに力を入れなかったボロが出た。


Brand Management
2学期にやった消費者行動の続編。こっちがメインの位置づけっぽいけど。
バークレーのAakerのもとで学んだToshiの唱えるコンテクスト・ブランディングの
ロジックを軸に、色々なケースを議論。
かなり本を読み込んで準備したつもりだったが、なぜか俺はまた空回り。

【使ったケース】
New Coke, Acerola Drink, Google.org, Habitat, Burberry, Marthe Stewart, Intel, Samsung, Hong Kong, Pokemon, AEON, Uniclo, Snapple




Global Citizenship
Knowledge Weekと並ぶ異色コース。
グローバルな人材たるもの、様々な境遇への理解があるべき、って
発想から、車椅子や高齢者体験に始まり、虐待に遭っている児童との交流、
難病の方をゲストに招いての交流、新宿でのホームレス支援、発育面で
違いのある子供たちとの乗馬を通じた交流、と幅広い。
これらは一度経験したくらいで何かが語れるわけではないんだけど、
一度経験することで視点を変えることはできる。

May 23, 2010

春学期のクラス

今学期の面白いクラスは主に選択科目。
人数が少なくなって、密度が上がることも関係してるのかも。
割とみんなファイナンス系重視だった分、それを外した俺は、
20人前後のクラスにいることが多かった。これってある意味贅沢。

Business Architecture
俺たちのケンのふたつめのクラス。こっちの方が、気持ちが入っているように
感じたのはきっと気のせいだけではなく、自分の考えているロジックに沿った
ケース分析が多いからなんだと思う。
そのコミットメントの高さも手伝ってか、ディスカッションも熱気があった。
…と思ってたら、クラスのエッセンスは本になってた。

【使ったケース】
Strabucks, Askul, ZARA, Britannica, VertivalNet, RedHat Linux, Webvan, DELL, Ford



Service Management
ゼミ教授のYoshiのふたつめのクラス。
基本的には、物販からサービス、という提供する価値のシフトに
焦点を当てて、それをマーケティングの延長で咀嚼するのだけど、
必修のマーケのクラスほどガチガチやらない。
下敷きになっていたのは、Heskett, Sasser & Schlesingerの
"Service Profit Chain"のコンセプト。
後半に学校のオリジナルケースを多用してて、日本企業の分析が面白かった。

【使ったケース】
Benihana, Shoudice, Starbucks, Fedex, Egon Zehnder International, MUJI, BOOKOFF, Kumon



Competitiveness of Firms & Clusters
外部のセミナー等でも著名なYokoによるクラス。
ハーハード時代にYokoが師事していたマイケル・ポーターが、
いま世界各国のMBAに広めているコースでもある。
ポーターの戦略論を国や産業クラスターに当てはめたらどうか、
というコンセプトなのだけど、そこに若者に期待をかけるYokoが
若干のアレンジを施している。

地理が好きな俺には興味深いケースが並んでて取ったのだけど、
自分は誰で、何ができて、何をすべきか、ってことを考えさせられる
良いコースだった。
ただ、クラスでも言ったのだけど、「MBAとして何ができるか」って
視点は危ないもんで、足りないものがあるところは実は強くて、そこでは
助けるアプローチじゃなくて、学ぶ姿勢がなければ何も成し遂げられない。

パネルにHuman Rights Watch, World Wildlife Fund(WWF), Table for Twoと
若者を並べたゲストスピーカー・セッションが白熱した。

【使ったケース】
Car Navigation System in Japan, Finland, Estonia, Chile, Costa Rica, Wine cluster(California, Australia, France), Indonesia, EU integration, Singapore, Ghana, Flower cluster in Holland

February 28, 2010

冬学期のクラス

Term1の分に続いて、Term2のコースをいくつか。

Innovation and Competition
17人の少人数クラスで、日本人は自分ひとりっていうありがたい
準アウェー環境で自分の好きなテーマをのびのびやれた。

クリステンセンのイノベーション論は、どのMBAでもやってるちょっとした
新しい「古典」だと思ってたから、この少ない履修人数は意外だった。
個人的には、このロジックと、シナリオ・プランニングのコンセプトを
同時並行でやれたのが一番良かった。
シナリオ・プランニングは、昔シンクタンクにいた頃に先輩に勧められて本を
読んではいたものの、なかなか実践やブラッシュアップの機会がなかったし。

【使ったケース】
Kodak, Electric Car Industry, US Wine Industry, S MaL Bi, Nucor, HP, Toyota, Compaq




Organizational Capability
Term3にもクラスがあるケンのひとつめのクラス。
競争戦略はポーターのSPだけじぇねえぞ的な観点から、どんな
プラスアルファが必要なのか、丁寧に説いてくれる。
強面の風貌と違って内面はかなり繊細なケンは、パワポもすごく
準備してくるし、実務家でない学者として何を伝えるべきか、
っていうスタンスが凄くクリア。

【使ったケース】
Southwest Airlines, USX, Nordstrom, Ritz-Carlton, Toyota, Seven Eleven, Intel, GE, Delta Air Lines




Customer Behavior
個人的には、大学時代に一応まじめに学んだコミュニケーション学と
ビジネスの世界を一番つなげやすい分野、と思って気合を入れて臨んだ
クラスだったが、結構消化不良に終わっちまった。
消費者心理をつかみとって、それをマーケティングに活かしていくことを
考えるのが基本であったが、細かい方法論については紹介にとどまって、
実践にはひとつも踏み込まなかった。
その意味で、印象に残ったわけじゃないんだが、この先深めたいエリア。

【使ったケース】
Land Rover North America, Henkel, New Coke, Harley Davidson, Saxonville Sausage, Narumiya, Intelliseek, PSI India, HK Disneyland, Siebel Systems, Volkswagen




Corporate Governance
ガバナンスは、深かった。
良いのか悪いのか、答が無いケースがばかりだったものの、考えるって
意味では一番要求度が高かった。期待値が低かったのもあってか充実感が
高かったし、自分の仕事の状況に置き換えて考えることも多かった。

多国籍なクラスのメンバー構成を活用して、国ごとのガバナンスの違いを
順々にプレゼンしていったのも面白い試み。
日本チームとしてはJAL問題真っ只中で題材には事欠かなかったし。

【使ったケース】
Asahi Beer, General Dynamics, Kugelfisher, Monville, John Burke, J&J


Corporate Restructuring
リストラっていうと再建のイメージが先行するが、実は伝えてたのは
ファイナンス理論の基本的な適用方法だった。基本&実践重視で、
授業ごとに宿題が出る小学校的な雰囲気もあったものの、立場による
状況の見え方の違いだとか、肌感覚で教わった。
長く使える汎用的なツールをもらった感じ。

ただ、終盤、日本の会社更生法と事業再生法の違いを掘り下げてるトコとか、
あえて掘らずに国ごとの違いとかに触れても良かったかも。チャプター11とか。

December 20, 2009

秋学期のクラス

Term1のクラスから印象に残ったものをいくつか。

Competitive Strategy

学科長のHiroが受け持つ看板コース。
使うフレームワークはマイケル・ポーターのものが中心。
Hiroとの個人的な関係から、ポーター本人がクラスに来て
講義をしてくれたりもした。中身はなぜかCSRよりだったが。

彼のクラスは、講義ってより「ステージ」に近い。
必ず教壇より前に出てきて話すし、挑発もする。
ジェスチャーは踊りに近いこともあるくらいだが、
クラスの緊張感は一番高かった気がする。

【使ったケース】
Southwest Airlines, Bally Total Fitness, Coke vs Pepsi, The Pharmaceutical Industry, Apple, Starbucks, Wal-Mart, Airbone Express, Ducati, Edward Jones, Samsung Electronics, Shimano, Microsoft, Nutrasweet, Play Station vs Wii, Walt Disney, GE, Toyota, Roppongi Hills




Knowledge Creation

全体を通じて最初の授業で、受け持つのは野中郁次郎御大。

スタディー・グループでの議論は、自然と"The Knowledge Creating Company"の
最初の部分からということになるわけだが、これが哲学に関する部分で、
一番難解なところ。プラトンやアリストテレスについて議論してた時は、
この先どうなるかと心配したし、まー結局は消化不良のまま。

基本的には、企業内での知識創造プロセスについてモデル化した
SECIモデルをもとに、いくつかのケースについて分析・議論するわけだが、
クラスの大半を占める留学生たちが、日本語の「場(ba)」について
英語で語っているのはなかなかオツなものが…。
どっちかというと新しく出した「Managing Flows」(↓)が中心だった。

Hiroは、「まー、春先になったら分かり始めるかもな」とか言ってたが、
こうやってみんな刷り込んでいくんだろうなー。




Marketing

自分のゼミ教授Yoshiのクラス。
必修の基礎科目ってこともあって、4Pとかのフレームワークをガチで使う。
ところどころに「ちゃんと数字使え」的な示唆もあったことも含め、
結構要求水準は高かったと思う。筋トレみたいなクラスだったな。
有名なニワトリにコンタクトつけるケースとか、ゴリゴリ計算。
与えられたケースに対する提案を書く課題(POA:Plan of Action)に追われる。

【使ったケース】
Microfridge, Aqualisa, L'Oreal, Boston Beer, KimuraKK & Pramtex, Optical Distortion, Steinways & Sons, San Fabian, Rohm & Haas, Mountain View, BMW Z3, amadana, Alloy.com, Royal Bank of Scotland, Tokaibane, Haitat, SK2, Sadafco, Hurricane Island




Organizational Behavior
組織行動に興味があるのは、大学の専攻がコミュニケーションだったこととも
関係しているけど、個人的にはコミットしやすくて楽しいクラス。
Chrisの教え方は良くまとまってるし、議論のリードも上手い。

リーディングやケースも面白くて、 印象に残るものが多かった。
ストーリーとしてはエベレスト登山隊の遭難の話とか、すごく考えたけど、
仕組みでガツっと来たのが、表現はカーレースだけど、実はスペースシャトルの
話(チャレンジャーの爆発事故)だった、というところでイケイケで考えてた
自分のグループは、爆発の写真を見てかなりハッとさせられた。

May 05, 2008

『股旅フットボール』

股旅フットボール』と題された
この本は、J1をトップとして4つ目の
カテゴリにあたる地域リーグに
スポットを当てたユニークなもの。

J1/J2のJリーグだけではない、
日本のフットボールの奥行きを
こういう風に捉えた本は無いと思う。
海外ばっか注目してる人が読んでも
普通に楽しめるのでは?

宇都宮氏の執筆は、連載だった
頃もたまに目にしていたし、
天皇杯関連のスポナビの連載も
いつも興味深く読んでいたが、
今回の1冊は、歴史的にもかなり
意義深いんだと思う。

Jリーグの歴史が10年を超えて、積み重なったもの、足りないもの、
歪みがあるもの、それぞれを完璧にではないにせよ、現時点の状況を
直接足を運んで捉えている、という点で。

++++

ちなみに、この宇都宮氏はいま横河武蔵野FCを定点観測中(3月4月)。
JFLに身をおきながら、短期的なJ入りは目指していないのだが、
ウチから徒歩圏のスタジアムを本拠にするクラブだけに気になる。

こんなクラブが身近にあることと、それをサポートする面白さに
気付くこと。これらの間にはまだ距離がある。
そんな距離感は、この本に出てくる各クラブにも滲み出ている。
(それとは別に、枠組み自体による距離感も大きいんだが)

July 24, 2007

ダカフェ日記



大学時代の友人のお兄さんのサイト、ってつながりで
ファンになってしまった『ダカフェ日記』が本に。
1冊は同じくダカフェ好きな母親用に、と2冊購入。

職場にもこのトーンにハマってくれる先輩がいたもんで、
さっそく持っていく。自分のことじゃないんだが、少し嬉しい。

ウェブにはウェブ、本には本の良さがあって、どっちも染み渡る。
俺はカメラに手は伸びんが、部屋は片付けようと思い始めた。

July 15, 2007

PerfectなiPod



邦題は「iPodは何を変えたのか?」なんだが、原題は、
「The Perfect Thing: How the iPod Shuffles Commerce,
 Culture and Coolness」っちゅう長いもん。

iPhone騒ぎの中、週末で読み切る。
Steven Levyのコラムは確かに『Newsweek』で良く出てくるし、
彼は、発売前にiPhoneのレビューを許された、世界で4人の
ジャーナリストのひとり(iPodの時もそうだった、とこの本で知る)。
これまでに読んだどんなiPod本よりも面白いし、Steve Jobsと
ここまでの関係にあるLevyじゃなきゃ書けんよな、こりゃ。

デザインやシャッフルに焦点を当てていて、面白かった。
プレイリストと人格的なつながりを書いている章なんか、大学の頃に
ちょっと勉強してた社会学者ゴフマンの「印象操作」の話まで出てきて、
少々興奮してしまった。

いやはや、他の音楽プレーヤーはiPodに対抗できないわけだよ。