May 05, 2008

『股旅フットボール』

股旅フットボール』と題された
この本は、J1をトップとして4つ目の
カテゴリにあたる地域リーグに
スポットを当てたユニークなもの。

J1/J2のJリーグだけではない、
日本のフットボールの奥行きを
こういう風に捉えた本は無いと思う。
海外ばっか注目してる人が読んでも
普通に楽しめるのでは?

宇都宮氏の執筆は、連載だった
頃もたまに目にしていたし、
天皇杯関連のスポナビの連載も
いつも興味深く読んでいたが、
今回の1冊は、歴史的にもかなり
意義深いんだと思う。

Jリーグの歴史が10年を超えて、積み重なったもの、足りないもの、
歪みがあるもの、それぞれを完璧にではないにせよ、現時点の状況を
直接足を運んで捉えている、という点で。

++++

ちなみに、この宇都宮氏はいま横河武蔵野FCを定点観測中(3月4月)。
JFLに身をおきながら、短期的なJ入りは目指していないのだが、
ウチから徒歩圏のスタジアムを本拠にするクラブだけに気になる。

こんなクラブが身近にあることと、それをサポートする面白さに
気付くこと。これらの間にはまだ距離がある。
そんな距離感は、この本に出てくる各クラブにも滲み出ている。
(それとは別に、枠組み自体による距離感も大きいんだが)

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