August 17, 2005

InterCommunication



InterCommunication no.53 Summer 2005」
しばらく「積読」されていたが、やっとひと通り読み終わる。
気に入っていた斉藤環の連載、『メディアは存在しない』が終わった。
精神分析のことは正直全然分からないけど、ルーマンってこんな風に
批判されるのかとか僕には目新しく、"Context"の捉え方も、今一度
考え直すようになった。

ガラにもなくマジメに勉強した時期というものがあるもので、
大学で専攻してたコミュニケーション学は、3,4年の間、結構
深くやっていた。

あまりこのコミュニケーション学って学問は日本では認知されてないけど、
海外に出張で行った時とかに、たまに"Academic Background"の話に
なって、"Communication"と答えると通じたりする。少し嬉しい。
何なんだろう、心理学とはまた違うんだけど、きっと。

人間同士やメディアを通じたコミュニケーションのあり方について
大真面目に考えて、未熟ながら先生に言いがかりをつけては、
あっさり論破されてまた考え直す、の繰り返しだったけど、読んだ量も
考えた量も膨大ながら、とにかく楽しかった。
周りのみんなが優秀だったこともあるのだけど。
自分なりに、実際に見られる現象をきちんと解釈したかった。

不思議なことに、その頃の自分の思いというのは消えないもので、
今でも「InterCommunication」とか「広告批評」とかよく読む。
色んなことにクリティカルなのは、きっとこのせいだろうな、とも思うけど。

ちなみに、この53号、我らが(?)村上陽一郎も微妙に登場。

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